多発性骨髄腫

心友《しんゆう》のお父さんが
多発性骨髄腫という病気になった。

丁度私の体調が悪かった時期に
判明したらしい。
↑2ヶ月前位との事

心友Rは私の体調の事を気遣って
言わなかったらしいが
最近の私の体調の落ち着きを見て
教えてくれた。

お父さんとは初めてお会いした時から
かれこれ25年位になるだろうか。

さすがに自分の親ではないので
しょっちゅう会っていた訳ではないが
会う度に優しく話しかけてくれて
いつもニコニコしてカマボコ目で
穏やかなお父さん。

特に
Rの結婚式の時の姿は今でも
思い出すと泣けてくる程
感動的だった。

お母さんを早くに亡くしたRの
結婚式の日に
『ママにも見せてあげたかった』と
泣きながら写真を見せてくれた。

口数も少なくおっとりした性格の
お父さんは、列席者の一番後ろから
お母さんの写真をRに向けて
見せてあげていた。

式の最後にRがお父さんへのプレゼントで
自分が誕生した時と同じ重さの
クマのぬいぐるみを贈った。

誰もいなくなった会場で
椅子に座りながら
Rが産まれた時に初めて抱いた感覚を
思い出す様に優しく
大切大切に抱っこしていたお父さん。

お父さんは1人で小さく背中を丸め
クマのぬいぐるみを揺らしながら
泣いていたんだ。

私は『アレ！？パパがいない？』と
会場に戻り扉を開いた瞬間に
そんなお父さんの姿を見て
涙が溢れ出した。

今までもこれからも
あの姿は忘れられない。

娘を嫁に出すお父さんの心境って
私の中であの姿なのである。
↑私は結婚式を挙げていない

孫が産まれてからは
あの優しいカマボコ目を
もっともっと垂れさせて
これぞ《the 優しいジィジ》
という風貌になった。

なんでそんな人が
多発性骨髄腫なんて大病に
なってしまうのか。。。

驚きと悔しさでいっぱいだ。

今は、新薬も世界レベルで研究が進み
ずいぶん進歩していると情報があった。

どうか、頑張って欲しい。
延命とか生存率とかじゃない。
《完治》して欲しい。

R。
出来る限りの協力するから
お父さんには
頑張ってもらおう！

悔しいね。。。

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